こんにちは。今回は長年使用していたGIVIのモノキーケース「B33NMKD」から「V40N」へ買い替えたので、その違いや使用感をレビュー形式でまとめてみました。


さらに、Amazonなどで人気の中華製トップケースとの重量・使い勝手・質感の違いにも触れながら、これからバイク用BOXの購入を検討している方の参考になればと思います。
比較を載せる前に結論から言いますと、やはり容量が大きいのは良いです。33Lより7L増えただけですが各段に利便性が増しました。フルフェイスだけでなくレインスーツやグローブなども難なく収納できるのはとてもストレスがありません。買ってよかった!これだけははっきりと言えます。
買い物の帰りの荷物も、ある程度多く買っても問題なく運べるのもよい点です。
スクーターで使っているのですが、シート下に入れるよりも簡単に取り出せるし仕舞えます。
難点というと、しっかりと締めてしまうと、開けるのに鍵が必要になってしまうのがとても面倒です。開け閉めのたびに鍵を回してボタンを押す。セキュリティの面では良いのですが、普段よく開け閉めすると面倒なことになってしまいます。こちらの開け閉めに関して自分はちょっと加工していつでも開けれるようにしたので問題は解決しました。
大きくなるということは風の抵抗を受けてしまうのでツーリングとか風の強い日にはやっぱりあおられます。ただ真四角のboxよりは風を受け流してくれるので良いのかなぁと。
それでは乗り換える前と後の比較や中華製のトップケースについて説明していきます。
1. なぜB33NMKDからV40Nへ?
B33NMKDは33Lという容量で、通常使いには十分でしたが、長年使ってきて以下の点でやや不満が出てきました。
- フルフェイス+レインウェアでギリギリ
- 仕事の着替えなどを入れるのに容量足らず
- 買い物した後の荷物の入れもギリギリ

そこで、40Lの容量であるGIVI「V40N」に変更しました。
交換する前と後では大幅な変化というのはなかったのですが、荷物を入れるのにストレスがなくなったのが一番大きいと思いました。

33Lサイズでもそこそこに入れられるので良かったのですが、買い物帰りに少し多めに買ってしまうと完全に閉まらなくなってしまい飛び出た状態に。
仕事のユニフォームや鞄を入れるとなると、入らないのでシート下に無理やり詰め込んでいました。それに買い物をしてしまうと入らず、ハンドルのフックにかけたりして運転にも支障が出てきていました。
40Lに替えたことですべてを改善できたわけではないですが、鞄も入れて買い物の荷物をフックにかけないで行けたりします。
2. スペック比較:B33NMKD vs V40N
項目 | B33NMKD | V40N |
容量 | 33L | 40L |
重量 | 約3.2kg | 約4.2kg |
対応システム | モノキー | モノキー |
フルフェイス収納 | 1個(タイト) | 1個(余裕あり) |
防水性能 | 標準 | 標準+シール性向上 |
ポイント:
- 重量は1kgほどV40Nの方が重くなりますが、安定感・剛性・収納力はその分アップ。
- モノキー共通なので、ベースプレートはそのまま流用できるのも嬉しいところです。
モノキータイプなのでモノロックよりも重い荷物を積載できます。
モノロックは基本的に3kgまでの推奨に対して、モノキーは10kgということで使っていました。
容量が変わることによって積む量(重さ)が増えますが、モノキーは安心して積めます。
33Lタイプはモノロックに近い感じで防水のシールがなかったですが、40Lの方はついていて雨などにより強くなっていました。
ツーリング先でフルフェイスとグローブ、お土産を持ち運んだりするには十分なサイズです。ジャケットとかを収納するにはもう少し容量が多い方が良いかもしれません。やりようによってはシート下にヘルメット、boxにジャケットとかで入ると思います。
3. 実際の使い勝手の違い
■ 開閉のしやすさ
- B33NMKD:防水用シールがないのでやや軽めでワンタッチ開閉しやすい。
- V40N:開閉に少し力が必要な分、しっかりロックされる安心感があります。
■ 荷物の収まり方
- B33NMKDは箱が浅めで、レインコートやグローブを入れると圧迫感が出やすい
- V40Nは底が深く、横にも縦にも余裕があるため、パッキングが楽。
■ 見た目・デザイン
- B33はシンプル・丸みのあるフォルム。
- V40Nは部分的にカーボン調で、見た目も格好いい。
やはり7Lの違いは荷物の積載にしっかり現れます。ストレスがないのが特に良いです。
乗り心地に関してはあまり変わらないですが、荷物を多く積んだ状態で走るとフロントの荷重が減るので接地が薄く感じられます。ただ買い物や通勤では気になるようなことはありませんでした。
ミラーの見え方も肘を少したたむとboxの端が映り込むぐらいで、見え方にどちらも支障はなかったです。これより大きくなると気になり始める人がいると思います。
4. 中華製トップケースとの比較
■ 重さの違い
- 中華製(例:kemimoto 45L):約3.5〜4.0kg(ABS樹脂製)
- 中華製アルミケース :約6.5kg
- GIVI V40N :4.2kg 素材:テクノポリマー(GIVI独自樹脂)
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重さだけで見ると中華製も悪くありません。ただし、強度と耐久性、開閉の精度、防水性はやはりGIVIが一枚上手です。前からの物はアルミケースが多かったですが最近はABS樹脂のケースが出てきました。
■ 質感の違い
- 中華製:樹脂が薄く、経年劣化(ヒビ・色あせ)が早い。
- GIVI :長期間使ってもゆがみ・ガタツキが出にくい。
■ 実用性
- 中華製は価格が魅力(4,000〜8,000円程度)ですが、開閉のバネが弱かったり鍵が壊れやすかったりというレビューも。
- ABS樹脂の為紫外線に弱く、3年ほどで劣化してくるといわれている。
- GIVIは高価でも(V40Nは15,000円〜)信頼性と安心感に投資する価値はあると感じました。
- 独自樹脂のテクノポリマーは高耐候、高耐久性で長い間安心して使える。
スクーターの方が良く使っている中華製アルミケース、鍵を閉めなくてもきっちり締まるので使い勝手はとても良いと思います。
自分も初めはアルミケースを選んで買おうと思っていました。見た目もかっこいいですし、容量も45L、55L、65Lと豊富で選びやすいです。ケース内の内張りにポケットも入っていて使い勝手よさそうと思っていました。
それでもGIVIにしました。
いままで使っていて不具合が起きていないこと。丈夫で軽いのが自分の中で一番のポイントでした。
やはり値段はアルミケースでも中華製の物は安いし、サイズも豊富、デザインもよかったのですが、軽さと信頼性には勝てませんでした。
中華系アルミケースとGIVIなどに代表される丸みを帯びたトップケース(主に樹脂製)の違いについて、「形状による使用上の特徴・違い」を中心にいくつか挙げてみます。
🔲 中華系アルミケースの特徴(角ばった形状が多い)
- 容量の使いやすさ(無駄が少ない)
- 四角い形状のため、内部の容量が無駄なく使えます。箱や四角い荷物を収納しやすい。
- 書類、パソコン、カメラバッグなど角張ったものがすっぽり収まりやすいです。
- 四角い形状のため、内部の容量が無駄なく使えます。箱や四角い荷物を収納しやすい。
- 堅牢性・防御力が高い
- アルミ製で剛性があり、転倒時などの耐久性が高い。
- ケース自体が重く頑丈なので、ツーリングやオフロード系の使用にも適しています。
- アルミ製で剛性があり、転倒時などの耐久性が高い。
- 見た目が無骨・ミリタリー感がある
- ゴツくてアウトドア志向や冒険バイクっぽい見た目が好まれます。
- ゴツくてアウトドア志向や冒険バイクっぽい見た目が好まれます。
- 欠点:風の抵抗や取り回しにやや影響
- 角ばっているため空気抵抗はやや大きく、高速走行時の安定性にやや影響。
- 重量があるため、取り外し・取り付けや取り回しが少し面倒。
- 重いためフロントタイヤの接地が薄くなりグリップが弱くなる。
- 角ばっているため空気抵抗はやや大きく、高速走行時の安定性にやや影響。
🟠 GIVIなど丸みを帯びたトップケースの特徴(樹脂製・流線型)
- 空力特性が良い
- 丸みを帯びた形状により、走行時の風の影響を受けにくく、高速走行でも安定しやすい。
- 丸みを帯びた形状により、走行時の風の影響を受けにくく、高速走行でも安定しやすい。
- 軽量で扱いやすい
- 樹脂製で軽く、付け外しが簡単。普段使いや通勤・街乗りに便利。
- 持ち手付きのモデルも多く、持ち運びにも向いている。
- 樹脂製で軽く、付け外しが簡単。普段使いや通勤・街乗りに便利。
- スタイリッシュで車体に馴染みやすい
- 近代的なスクーターやスポーツバイクなどにデザイン的にもマッチしやすい。
- 近代的なスクーターやスポーツバイクなどにデザイン的にもマッチしやすい。
- 欠点:内部に無駄な空間が生まれやすい
- 丸みがある分、容量の割に使える空間が狭く感じることもある。
- 大きな四角い荷物を入れにくい(例:ノートPC入りの角ばったバッグなど)。
- 丸みがある分、容量の割に使える空間が狭く感じることもある。
比較まとめ
特徴 | 中華系アルミケース | GIVI系トップケース |
内部空間 | 四角く無駄が少ない | 丸みがあり無駄が出やすい |
耐久性 | 高い(アルミ製) | 中程度(樹脂製) |
重さ | やや重い | 軽い |
空力性能 | 低め | 高め |
見た目 | 無骨・ツーリング向き | スタイリッシュ・街乗り向き |
価格帯 | 安価(中華系)〜中程度 | 中〜高価格帯 |
どんな用途に向いているか?
- 中華系アルミケース: ロングツーリング、キャンプ、アドベンチャーバイク、荷物が多く四角い人向き。
- GIVI丸型ケース: 通勤や街乗り、小旅行、日常使い。軽装でスマートに動きたい人向き。
5. まとめ
B33NMKDからV40Nに変更して感じたことは、「余裕と安心感」でした。
33Lも十分使えますが、ツーリングや買い物など荷物が増えるシーンでは40LのV40Nの方が圧倒的に便利。また、質感や剛性の高さはさすがGIVIといった印象です。
1泊程度の泊りでも、余裕で積めますので余裕を持った計画も立てられると思います。
大きくなることによってのデメリットは重さが増えること。横風に対して少しですが弱くなるという点です。
それを補える以上のメリットがあると断言できます。これがもっと大きくなってしまうと、また印象が変わってしまうと思うのですが、7Lの差だとメリットを享受する方が大きいです。
蓋を締めることにより、鍵が毎回閉まってしまうので気になる人は気になるのかと思います。実際、毎回鍵を開けるのが面倒でした。
風で急に蓋が閉まってしまい、運悪く鍵を中に置いておくことも考えられるのでインキーの危うさもないとも言えません。
幸い少し隙間を作るように、一気に閉まって鍵がかからないように最後の1センチくらい空くようにメーカーさんが考えて作っているようです。
自分で蓋を閉めるようになっているため、急な蓋の締まりには対応してますが心配にはなってしまいます。



ネットで調べていると鍵を使わなくても、開け閉めがボタンだけでできるようになる商品も売っていました。安全上しっかりと鍵を締めれるようになっていた方が安心もするのですが、普段使いの場合開け閉めが多くなるので、やはり鍵を使わないで開け閉めできるのが勝ってしまいます。
自分はメルカリで購入して交換していつでも開けられるようにしています。もちろんしっかり鍵を回してロックすることもできるので防犯面も安全です。
中華製も選択肢としては“アリ”ですが、長く使いたいならGIVIに投資する価値あり。V40Nは見た目もカーボン調で良いと思います。
少しでもGIVIが気になるのであれば、値段以上に満足はしていただけると思いますので是非選んでください。
中華製に交換を考えている人は、高速時でのハンドリングの操作やフロントタイヤの接地の感じを考慮して選ぶ方が良いかと思います。リアに荷重がかかりすぎると、フロントタイヤにかかる荷重が減ってカーブの時に滑りやすくなってしまうことも考えた走行をするのが良いと思います。
それでもかっこよさをとることも良いと思いますので、そこらへんは自分の好みで良いと。
ツーリングの時の荷物を入れるのもよし、買い物でストレスなく帰ってくるのも良し、どの状態でも便利になること請け合いです。
少し長くなってしまいましたが、以上参考になればうれしいです。