【初心者向け】バイクのタイヤ選び完全ガイド!種類・見方・選び方までやさしく解説

パーツ・メンテナンス

こんにちは、今回は「バイクのタイヤ」について初心者さん向けにわかりやすく解説していきます。タイヤってパッと見ただけじゃよくわからないし、「どれを選べばいいの?」って迷っちゃいますよね。

自分も大型バイクに乗っている時、スクーターに乗っている時に交換するときは悩みました。皆さんの走り方に合うように選べる参考になればうれしいです。

タイヤは走りや安全性に直結する超重要なパーツ!

この記事では、

  • タイヤの種類
  • タイヤに書かれた記号の意味
  • 自分のバイクに合うタイヤの選び方
  • 走る場所に応じたタイヤの選び方

などを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます!

タイヤを交換できるお店

交換するにはタイヤ専門店やディーラー等のお店、大型バイクショップ(2輪館やナップス、ライコランドなど)があります。
ベテランさんは自分で交換という人もいますがここではお店のことをお伝えします。

自分はバイクタイヤ専門店で交換しました。事前にメールなどで「車種や使用用途など」を送って自分に合ったタイヤを選んでもらいました。いくつかタイヤの候補をもらってその中から決めました。

予算なども行っても伝えておくと良いと思います。
専門店だと、値段も安く、候補も選べるのが良い点だと思います。しっかりとした設備を備えているところが多いと思いますので安心して任せれると思います。ただ専門のお店が少ないと思いますので探すのに苦労するかもしれません。

ディーラーはタイヤの値段も高く種類もあまり選べないところがありますが店舗も多くタイヤ以外の部分も一緒に見てもらえるところは良いところです。

大型のバイクショップはセールなどを良くしているので、安いときもありますがタイヤの種類がないと入荷までに時間がかかってしまうのが難点だと思います。

バイク用タイヤには、実はさまざまな種類があります。主に以下のようなタイプがあります。

まず大まかに構造に違いがあります。

1. タイヤの種類を構造による分類

1. バイアスタイヤ

  • 構造:プライ(骨組み)が斜めに重なり合ってできています。
  • 特徴:柔らかく、衝撃吸収性やクッション性に優れており、悪路や低速走行で安定します。
  • 用途例:街乗りやツーリング、通勤・通学用、オフロードバイクの多くで使われます。

見分け方ですが例の70の後の「-」がバイアスを示す表記です。 ここが「B」ならばベルテッドバイアスです。

例)120/70 – 12 

2. ラジアルタイヤ

  • 構造:プライが放射状(ラジアル方向)に配されています。
  • 特徴:剛性が高く、高速走行での安定性や操縦性に優れています。スポーツ走行や大型バイクに向いています。
  • 用途例:スポーツバイクや高速走行がメインのツーリングバイクでよく利用されます。

見分け方ですが例の70の後の「R」がラジアルを示す表記です。 

例)120/70 R 15

ほかにチューブレスとチューブ入りがありますが、今はほぼチューブレスになっています。

一部のオフロードバイクやアドベンチャーバイクに使われているくらいでほぼチューブレス(チューブがない)です。

次に用途別のタイヤの種類

■オンロードタイヤ(公道向け)

アスファルトの道(舗装路)をメインで走るためのタイヤです。街乗り・通勤・ツーリングに最適。

  • 【スポーツタイヤ】:グリップ力重視。ワインディングや峠道が好きな人向け。

    例・POWER 6、POWER GP 2など
  • 【ツーリングタイヤ】:耐久性重視。長距離や街乗りに向いています。
    例・ROAD6/6GTなど
  • 【スクーター用タイヤ】:小型スクーター専用。軽くて取り回しやすいです。
    例・シティグリップ2など

■オフロードタイヤ(未舗装路向け)

砂利道や山道など、舗装されていない道を走るのに適したタイヤです。ブロックがゴツゴツしてます。

  • 【モトクロスタイヤ】:競技用。公道走行NG。
  • 【エンデューロタイヤ】:オフとオンを両方走るならこれ。
  • 【トレールタイヤ】:普段は街乗り、たまに林道も行く人におすすめ。

■オン・オフ兼用(デュアルパーパス)

オンロードもオフロードも走れる万能タイプ。アドベンチャーバイクやトレールバイクに多いです。


2. タイヤに書いてある「記号」の見方

タイヤの側面を見ると、いろいろ数字やアルファベットが書かれていて「なんだこれ?」ってなりますよね。実はこれ、タイヤのサイズや性能を表しているんです。

例えば、こんな表記があるとします

120/70ZR17 (58W)

これを分解すると…

表記意味
120タイヤの幅(mm)
70扁平率(高さ÷幅×100)
ZRタイヤ構造と速度記号(Z=高速対応、R=ラジアル構造)
17ホイール径(インチ)
58ロードインデックス(耐荷重)
Wスピードレンジ(最高速度)

つまり、「120mmの幅で、70%の高さのラジアルタイヤ、17インチホイールに対応。高速にも耐える性能を持っていて、重さ58(約236kg)までOK」という意味です。公道で使うのならばスピードレンジのことは、あまり気にしないでよいと思います。

速度レンジ表

ブリヂストンの二輪タイヤより引用

3. 自分のバイクに合うタイヤを選ぶには?

基本は、バイクに最初から付いていた純正サイズを守るのが鉄則です。

バイクの取扱説明書や、スイングアームに貼ってあるシールなどに「指定タイヤサイズ」が書かれているので、それを確認しましょう。

タイヤサイズを変えると、ハンドリングや速度表示にも影響が出るので、慣れてないうちは純正サイズを守るのが安心です。ほとんどの場合は純正サイズが一番!
インチは同じで、扁平率や幅を変える人もいますが、乗り味が結構変わってきますのでよほどのことがない限り変えるのはお勧めしません。

通勤や趣味で休みの日に使うのかによっても結構変わります。

通勤の場合、ロングライフのタイヤの方がコストパフォーマンス的に良いと思います。
雨の日も走ることがあると思いますので、タイヤの溝(パターン)も水はけの良い物が良いと思います。

たまにツーリングに行くのであれば街乗りのものでもあまり問題はないと思いますが、峠など山道を走るのであれば少しグリップの効いたものがよいかと。


4. どんな走り方にどのタイヤが向いてる?

使用シーンおすすめタイヤ
通勤・通学ツーリングタイヤ or スクータータイヤ(耐久性重視)
ワインディング・峠道スポーツタイヤ(グリップ重視)
ロングツーリングツーリングタイヤ(疲れにくく燃費も良い)
林道・未舗装路オフロードタイヤ(しっかり地面をつかむ)
オンロードもオフロードも走りたいデュアルパーパス(万能型)

一つ、皆さんが結構勘違いしていることもあるので注意があります。

タイヤのグリップに関してなのですが

温まらないと、スポーツタイヤ、ハイグリップタイヤはグリップが低く

ツーリングタイヤや街乗りのタイヤは低い温度からもグリップしやすい

などの違いがあるので、そこは知っておいても良いと思います。

使用用途で変わるという事を念頭において選ぶと良いと思います。

冬に走るときのハイグリップタイヤは、特に温まらないうちは気を付けてください。


5. タイヤの交換時期の目安は?

以下のようなサインが出たら交換時期です。

  • 溝が減ってスリップサインが出ている
  • サイドにひび割れがある
  • 空気が抜けやすい
  • 製造から5年以上経っている(ゴムが劣化します)
  • パンクしている物を修理して乗っている

自分のひび割れタイヤです。溝のなかが少しひび割れてきています。ほかの表面はまだひび割れてきてはいないのですが少し硬くなってきているので要注意の状態。交換時期になってきています。

※製造年週は「〇〇〇〇」と4桁で書かれており、たとえば「2322」は「2022年の第23週製造」です。

劣化してくるとグリップがなくなったりして滑りやすくなります。
夏は地面が熱いのでタイヤも柔らかくなってグリップするけど、冬は地面が冷たくタイヤも温まらないのでグリップしないで滑って転倒したりしますので気を付けましょう。


まとめ

バイクのタイヤ選びは、「バイクのサイズ」と「使い方」に合ったものを選ぶことが大切です!
難しいと思いますが自分の用途から選んでいけば、大丈夫です。大体の用途が決まったらロングライフの物を選ぶか、グリップ力を選ぶ等自分にとって優先したい事を決めて選ぶ。そうすれば悩むことはないと自分は思います。

それでも悩んでしまうのならば、「同じものを履く」のが迷わない

自分に合ったタイヤを履けば、走りも安心感もグンとアップします。

タイヤを交換してすぐの時はワックス等ついているため、全然グリップしないため安全運転を心がけましょう。雨の日などは滑りやすいので、交換を避ける人が多いぐらいです。

同じタイヤに替えても減っているタイヤと減っていないタイヤでの、バイクの倒しこみにも変化があるので初心者や慣れていない方は注意して乗るように。慣れてきたら新品のタイヤが良く感じると思います。地面との接地面も少なくなるので燃費も向上すると思います。

もしタイヤ交換に不安がある方は、無理せずプロのバイクショップに相談して見てくださいね。

最後に参考までにメーカーの使う用途別タイヤを書いておきます。参考になればうれしいです。
安心して乗れるように、タイヤにも気を配るのを忘れずに行きましょう。

  • ミシュラン
    • スクーター:City Grip(全天候型、都市向け)、Pilot Street 2(通勤)
    • ハイグリップ:POWER 6、POWER GP 2(MotoGP技術)
    • ツーリング:ROAD6/6GT(ウェット性能とロングライフ)
    • オフロード/デュアルパーパス:Anakeeシリーズ(舗装と未舗装両対応)
  • ダンロップ
    • スクーター:SCOOTSMART/RUNSCOOT(通勤・耐久)
    • ハイグリップ:SPORTMAX Q5S(ストリート&サーキット)、Q5(最高峰グリップ)
    • ツーリング:SPORTMAX ROADSMART IV(温まりやすさとロングライフ)
    • オフロード:D605、D606
  • ブリジストン
    • スクーター:BATTLAX SC/BATTLAX SC2(快適性・安定性・ウェット性能)
    • ハイグリップ:BATTLAX Racing Street RS11、S23(最新スポーツラジアル)
    • ツーリング:BATTLAX SPORT TOURING T32・T33(ウェット性能&ライフアップ)
    • オフロード/デュアル:TRAIL WING TW301/302・ADVENTURECROSS AX41
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