ジャダーが酷いのでベルト交換前のメンテナンス

フォルツァ MF13

ジャダーが酷いのでベルト交換前のメンテナンス

フォルツァmf13買って快適に乗りたいと思う、今日この頃です。

先日、中古で購入しましたフォルツァですが発進時のジャダーが結構ひどくて、壊れるのでは?というくらいのガクガク感が出ています。

なのでこの症状を改善していきたいと思い、プーリあたり駆動系をメンテナンスしていきたいと考えています。

エンジンが温まって来てからなのか、駆動系のあたりが温まってきているのかわかりませんが、500mほど走ると収まります。

それほど酷い状態ではないのかな?とは思うのですが、なんにしても違和感があると不安が残ります。

スクーター全般におこる現象だと思うので、メンテナンスの様子が参考になればと思います。
作業は自己責任でよろしくお願いいたします。


やっておこうと思うもの、これから先やろうと思っていることを備忘録的に書いておこうと思います。

やっておこうと思うもの

  • 駆動系の中の状態の把握、点検
  • 各部の清掃、グリスアップ
  • 自分でできる事、できない事の見極め

これから先、やろうと思うこと

  • ドライブベルト各所の交換
  • クラッチシューの交換


今回は各所のグリスアップ、清掃をまずやっていきましてジャダーの状態を見ていきたいと思います。ベルト交換やウエイトローラー他の部品の交換は部品がまだありませんので、次回以降のメンテでしていきたいと思います。


結論から言いますと、各所のグリスアップとクラッチシューのやすり掛けクラッチアウターの清掃でジャダーの症状は収まりました。

いろいろと調べていたらクラッチシューの摩耗やクラッチアウターの消耗による段差など、スライドピンあたりのグリスの劣化などがありました。

発進時のガクガク感がなくなりまして、また1歩安心して乗れるようになりました。

まずはクランクケースを外していこう

フォルツァだけではないですが、スクーター全般はねじを外すだけで駆動系が簡単に見えるようになります。一部の物はカウルを外さないと外れないということもありますが。

クランクケースについている前方の六角レンチで外せるカバーを外します。そのあとにクランクケースを外していきます。

ねじを外すにあたって、中には長さが違うものが2本ほどありました。左上と右下のピンがあるところです。間違えないように覚えておくか、しるしをつけておくことをお勧めします。自分の場合はケースを外した時に、そのままの位置でおきわかるようにしていました。

初めて開ける時はがっちりと付いていますので取れないと思います。ゴムハンマーか何かで周りをコンコンと軽くたたいて外すと良いと思います。

手前に引いて外すと外れます。シャフトがケースに刺さっています。

ピンは刺さっているだけなので外すこともできますが、そのままの方がなくならないと思い、差したままにしておきました。

ケースにはシールラバーがあるので気を付けて外していきます。

シャフトの根元のオイルシールも滲みがないか確認しておきましょう。こういう時にしか確認できないところはなるべく状態を確認して、ひどい状態にならないようにします。

開けるとベルトのカスと思われる黒いすすが全体にびっしりと、本当にびっしりと付いていました。

清掃をするのは、各所を外した後で丁寧に清掃していきます。

ドライブプーリの取り外し

 ユニバーサルホルダを使いプーリが回らないようにしっかりと抑えて、真ん中のボルトを回して緩めて抜きます。結構硬いのでしっかりともって作業しないと怪我や破損につながる可能性もあるので注意しましょう。

ドライブベルトを外し、ウエイトローラーが入っているドライブフェースをランププレートごと引き抜き外します。

しっかりとランププレートを持たないと外すときにウエイトローラーがばらばらに落ちてしまいます。ここも注意ですね。

全体的にベルトのカスがついていますのでパーツクリーナーなどを使いきれいにしていきます。

クラッチ側の取り外し

 こちらはフライホイールホルダというのを使って外すのですが、持ってないため同じくユニバーサルホルダで外しました。

本当はよくはないのですが、ないから穴が合うところでつかみましてクラッチが回らないようにして取り外し。すべては自己責任!

ナットは向きがあるので確認しておくことをお勧めいたします。一回間違えてカラー等反対につけてからクランクケースが入らず、また外したりして大変な思いをしました。

クラッチアウターを外してドリブンプーリをベルトと一緒に取り外します。

クラッチアウターはシューが当たるのでこちらも丁寧に清掃していきます。内側が段差ないか確認して油脂がつかないようにします。

この部分もジャダーが出る要因だといわれています。汚れが酷かったり段差があると、クラッチシューが滑ってしまい余計な振動が出るそうです。
なのできれいにしておきます。

ベルトの状態

ベルト自体は20000kmで交換時期になるのですが、このバイクは22000kmを超えています。

写真撮り忘れましたが、内側の山のところに少し亀裂が入っていました。結構な摩耗をしていると思うのですが、今回は部品がないので状態だけ見ておきます。

あまりベルト幅は変わってる気がしないのですが、内側が亀裂あるしクランクケース内がカスでまっくろくろすけなので、やはり交換時期なのかなと思います。

亀裂をほおっておくと断裂して走行不能になります。

ドリブンプーリの分解

一番問題がありそうなクラッチシュー。厚みは約1.5mm残っているのでまだ使えそう。でも20000km走っているので、今度ベルト交換と一緒に交換しておこうかと思います。

開けるだけなら問題ないのですが、プーリを外したりすると取り付けが、とても大変だと思うし面倒なことになるので次回に交換予定。

スプリングがとても強いので、クラッチ分解するのにクランプとかで挟んでからナットを外すことをお勧めいたします。

ナットは特殊な大きさで41mmでした。


緩んでくるとスプリングの力でパーツが、ばらばらに飛んでしまうこともありますので抑えながら外していきます。

ばらしていきます。各種パーツの状態をみていき、段差やベアリングが綺麗に回るか。グリスの状態も見ておきます。

洗浄、グリスアップ

ドリブンプーリを分解したら、前のグリスがまっくろくろすけになっていまして要交換。ガイドローラーピンを外して洗浄して状態を確認。特に摩耗は見られないのでそのまま使用します。

グリスを注入して組みなおし、オイルシールやオーリングも買ってありませんのでそのまま使いますが、本来ならば交換した方が安心です。

 クラッチシューはクリップを外して軽く内部を清掃、シューのところは軽く紙やすりで研磨。

油脂がついてしまうと、滑ってしまいどうにもならないのでグリスを塗った指などで触らないように気を付ける事。これはプーリフェイスも同様で、ベルトが滑って加速が悪くなったりとするので脱脂は必ずする。

組付け

清掃・グリスアップをしたら、元の状態に組み付けをしていきまして終了になります。

今回グリスは「ベルハンマーNO.2」を使いました。耐熱のグリスだったか?なかったのでこちらを使用。

各部署のトルクをしっかりとしないと、走行中外れたり、部品が痛んで取り返しのつかないアクシデントにつながると思いますのでしっかりと組み付けしていきます。

注意点として、スクーターのドライブベルトをドリブンプーリ(後ろ側)の内側にしっかりと落とし込んであげること。ベルト溝を広げて取り付ける。

なお、ディーラーさんに聞いたら広げるのは「パワープレイです!」とにこやかに言われました。

ドリブンプーリにベルトがうまく入らず、なおかつドライブプーリとムーバブルドライブフェースがしっかりと(カチンと金属音かなるまで)接地していないと、走行中にシャフトが曲がったりして最悪交換になるとの情報もありました。

組み付けたら軽く回して、試運転してベルトをなじませ、問題なければケースの取り付けをして終了になります。

おさらいとまとめ

買ったバイクがジャダーが出ていまして、それを直すためにメンテナンスをしました。

メンテナンスの難しさはそこまで難しくはないですが、力が必要だったり工具を買わないといけないかったりと手間はかかると思います。

  • クランクケースを開ける
  • プーリ前後を外す
  • ドライブベルトの確認
  • 清掃 グリスアップ
  • 組みなおし

と工程は少なかったです。

結果的にジャダーは収まりスムーズな発進ができるようになり、また一つ自分の一部になっていきました。

慣れていないと時間がかかったりしますので、自分は事前にyoutubeなどでスクータープーリのメンテナンスの仕方などを調べて、いくつか動画を見ていました。

開けてみるとスクーター全般同じような構造だったので、予習をしておくとスムーズに作業ができるかと思います。

最後に注意として、バイクのメンテナンス作業を自分でするのは自己責任になりますので、少しでも怖いと思ったらバイクショップに頼むのが良いかと思います。

またよろしければご覧になってください。

最後までありがとうございました!

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