ドライブベルト交換
そこそこに走行距離が伸びてきているフォルツァMF13ですが、前回ジャダーを直した時に交換しなかったドライブベルトを交換しました。
ジャダーの作業からちょっと経ってしまいました。
ドライブベルトのほかにはウエイトローラーやクラッチシューの交換、この前してなかったところのグリスアップなどをしていきました。
結果、加速は低回転からスムーズに加速するようになり、振動も少し減りました。
最高速も少しは伸びるかと思ったのですが、そこらへんは変わらずという感じになりました。
一緒に交換しておけば手間は減ったのですが、どういう状態なのかもわからなかったですし、発注もしていなかったのでどうにもできなくて。
20000kmも走っていると、駆動系のしっかりとしたメンテナンスや点検はしておいた方が後々のトラブル防止になると思いますので、皆さんも少しでも気になったらしてみてください。
亀裂が入っていたベルト
ジャダーを直した時のようにケースを外していきプーリー、ドライブベルトを外していきます。
サービスマニュアルにはドライブベルトは2種類乗っていまして、「三ツ星」と「バンドー」のものが書かれていました。
使用限界幅がありそれぞれ幅が違っており何故2種類があるのかわかりません。
自分のフォルツァには三つ星のものがついていました。
新品も三ツ星で幅を図ってみたら、ほぼ同じ幅で前のオーナーが交換していたのかな?と。
それでも前回開けた時は真っ黒でドライブベルトのカスがたまっていたので、交換してないのだろと思っていました。
とりあえず買ったので交換はしておこうと、自分に安心を与えるためにしました。
新品と比べて柔らかく、動かしやすくなっているので長く使っているなと思えたので交換して良かったです。
新しい方は結構硬くてしっかりしているものです。
古い方を見ていると内側のひだの部分が少しですがひびが入っており劣化していました。長く使っていると摩耗もしますが亀裂が入っていき、走っている最中に切れてしまうことがあるみたいです。
前回外した時はひだの部分までは見ていなかったので今回交換して本当に良かったです。切れて事故につながってしまったら危険です。
ウエイトローラーも新品に交換
ウエイトローラーもドライブベルトと一緒に交換して置きました。
見た目では色が黒くなっているだけであまり変わらないようでした。段付きもなかったですし。
作業している時に秤を持っていなかったので、重さを図れなかったのですが、使っていると削れて軽くなってしまい低回転の加速にかかわってくると思います。
なので新しいものに交換して置きました。
交換するときにローラーは向きがあるので間違えないように入れていきます。回転するときに片側に押しつけられるので、あたる面まで白くなってる方をそろえて入れていきます。
フォルツァはローラーにグリスを塗らないタイプなので塗りませんが、人によっては薄くほんとうに薄く塗ったりする人もいるみたいです。自分はつけたグリスが万が一飛び散ると怖いのでつけませんでした。
スライドピースも一緒に交換していきます。特に何かが挟んでいるわけではないのでとってつけるだけです。
古いものはスカスカとまではいかないですが、ゆるくなっていました。
新しいものはしっかりと、はまるようになって取り付けしました。
両方交換して掃除をして組み付けしておきます。
ついでにクラッチシューも交換
こちらも前回の時に交換していなく掃除だけで終わらせていたもの。
クラッチシューの交換です。
クラッチシューライニングの厚さの限界値は1mmで、この前見た時は約1.5mmぐらいでしたので使おうと思えばまだ使えました。ですが、何度も開けたりするのが大変なので一緒に駆動系はやってしまおうと思いすべて交換しました。
交換の仕方は簡単ですが、ちょっと力が必要だと思います。
クラッチシューはEクリップを3個マイナスドライバーなどで外します。プレートがしっかりとはまっていますので、3つのピンから全体的に少しずつずらしていくと外れてきます。
外れましたらスプリングが3つ見えてきますのでこれをスプリングを引っ張る工具でスプリングフックで外します。
大きさがあって、自分ははじめに普通のサイズを買ってしまいスプリングの隙間に入らなくて外せなかったです。引っ掛けるところが太くて引っかかっている部分の隙間に入らなくて引っ掛けられず無理でした。
実は前回も外して、ピンにグリスを塗っておこうと思ってたのですが、大きすぎて外れず泣く泣く諦めました。
今回のために小さいサイズのスプリングフックを買って改めて挑戦。
結構引っ張るのに力が必要で、外すのにもフックがひっかかりすぎてたいへんでした。
3つとも外したら、シューが外れますのでとって交換します。
シューを外すとダンパラバーがあるのでこちらも交換しておきます。スプリングもラバーもへたりは見えないのですが交換。一つの値段もそれほど高くはないのでできれば交換しておいた方が良いと思います。
全体的にこちらも掃除をしてから外した順番とは逆に組付けしていきます。ピンに薄くグリスを塗っておきました。本当は塗らなくても良いみたいですが動くところなので自分は本当に薄く塗りました。
この時に注意をしたいのは、シューに油脂類がつかないようにすることです。
ついてしまうと加速するときに、シューがクラッチアウターをつかめずに滑ってしまい、本来の加速ができなくなってしまいます。
対策として自分は養生テープを貼って直に触れないようにしていました。ドリブンフェースに組付けするまでつけて保護しました。
画像取るの忘れてありません。すいません!
ほしくなった工具は?
前回と今回外して見てほしくなった工具が出てきました。
クラッチシューをドリブンフェースから外すために抑えておく工具、「クラッチスプリングコンプレッサ」と「万力」ですね。
万力でもなくて良いのですが、コンプレッサを抑えておける物があるともっと簡単にナットを外すことができるかなと思いました。
取り付けに対して注意
ドライブベルト、ローラーにクラッチシューすべて規定トルクで安全に組付け。
組付けに関して注意することを少し書いておきますね。
シューやドリブンフェース、プーリーのベルトが触れる部分には少しの油脂もつけないようにする事。
ついてしまうと滑って加速も悪くなるし、最高速も伸びなくなります。変速がうまくいかなくなります。
後はベルトをしっかりとドリブンフェースに落とし込むことですかね?落とし込むことによってプーリー側のボルトがしっかりと締まります。
カチンとドライブプーリーフェイス(前側)が当たるようにしないと、ボルトが中途半端に締まって乗っている時にシャフトが歪んでしまい修理代がかかりすぎるということもあるみたいです。
ドリブンプーリ(後ろ側)のスプリングを縮めて落とし込む。これが大事です。
力業で縮めるのですが、バネの力が強いのでコツがいると思います。ホンダドリームの人にも聞いたのですが、「パワープレイですね!」と笑顔で言われましたw
コツは握力だけだと大変なので、自分は古いベルトを置いて体重をかけてバネを縮めました。縮める時も少しフェースを回しながらです。回りながら縮むので。
縮んだら新しいベルトを奥、根本まで入れ込んでタイラップで止めて広がって来ないようにします。そのままだとバネに押されて出てきてしまうからしっかりと止めます。その状態でプーリーなどすべて組付けます。
後ろをしっかりと落とし込めば、前の方はすんなりとはまると思います。
上記のボルトも気を付けて締めます。締めてからタイラップを切ってからタイヤを回したりしてならします。
交換して加速が良くなった
交換して走るとすぐにわかりました!加速がスムーズになって低回転で加速が感じられるようになりました。
ベルトがなじむまではあまり回さないようにしたいと思います。
後日ですがツーリングで高速に乗り、最高速を調べましたがスムーズに120kmまでは出ました。
最高速自体は変わってないようでしたが、加速がスムーズになったことで、加速車線からの合流も前よりも回さないでいけましたので交換してよかったです。
ベルトの亀裂以外とシューの摩耗以外は大丈夫でしたが、全部交換したら全然変わりましたね。
見ただけではわからないですが劣化摩耗もあるのがわかりました。
定期的なメンテナンスは、長く乗れるようになることもありますし、まるっきり新車とは言わないですがストレスがなくなるぐらいの状態には持っていけると思います。
まとめ
駆動系の交換、注油を今回してバイクが以前より良い状態になったのが何よりも良いと思います。
ベルト交換は20000kmが基本だと思うので、そのタイミングで駆動系のメンテナンスはしたほうが良いかと思います。部品の交換や注油をすることをお勧めいたします。
見た目ではわからなかったのですが、ウエイトローラーやスライドピースの摩耗、ベルトの亀裂など安全に乗る為に交換すると良いと思います。
クラッチシューは約23000km乗っていましたが少し残っていました。まだ使えるとは思いますが一緒にやると手間もなく良いと思います。
ほかの部分もオイル漏れやプーリフェースの段付きにも早期に気づけると思うのでやるなら全体的に見回すのが良いと思います。
加速がスムーズになったり、部品の劣化やグリス切れもわかりますし、安全に乗ることもできるようになるのでメンテナンスはマストですね。
工具代を抜かして
今回の部品代はそれほどかかりませんでした。
ドライブベルトはネットで購入して7000円くらい
クラッチシュー、スプリングなど一式で6000円くらいだったかと。
全部で15000円も行かないで済みました。
お店に頼むとさらに工賃がかかりますし。安全ではありますけどね。
自分でのメンテナンスは自己責任になってしまうので、それが嫌ならばショップが一番ですね。
自分はいじるのが好きで新しいことを覚えるのも好きなので、チャレンジしてみてだめなら店に持っていこうという考えです。店の人からしたら失敗したものを持ってこられるからたまったもんじゃないでしょうけどw
少しでも皆さんのメンテナンスの参考になればうれしいです。
良いバイクライフを、ご安全に!