全然乗れていなかったバイク。転職したらバイク通勤になってしまいだましだまし乗っていたのですが、毎日乗ると言うことで少し怖くなりまして、とうとうフロントフォークをオーバーホールすることにしました。
日ごろから乗っている時にブレーキすると結構な沈み込みがあってあぶないなと思っておりました。
仕事で使い始めて1か月でこれだけ漏れてきてようやく交換。
備忘録的にも写真付きで細かく記載しようと思いました。
フロントフォークの構造などはみんな似ていると思うので参考になればと思います。
はじめに
作業を始めるにあたって確認することは、工具がちゃんとそろっているか、部品は足りているか。
作業工程は頭の中にある程度入っているかで作業時間が変わってきます。流れだけでも覚えているとよいと思います
今回使った工具と部品は最後に載せておきますのでよければ確認してみてください。車種によっては工具のサイズが違うと思いますので事前に調べてくださいね。
作業するにも一応自己責任でお願いいたします。
ジャッキ上げは平坦な場所で
始めにブレーキやカウルを外していきます。Nmaxのブレーキはトルクスレンチ(星形の物)を使わないと外れないです。六角レンチだと思っていたので急遽買いました。やる前に気がついたのでアマゾンでぽちりました。
カウルはねじを外せば簡単に取れましたので問題ないと思います。
ブレーキを外したらタオルか何か布を巻いておくとぶつけて周りを傷つけないと思います。
この時にブレーキを握ってしまうと、ピストンが出てきてしまい、最悪ブレーキフルードが漏れてきて酷いことになりますので注意してください。
ジャッキをして車体を上げないとフロントフォークが外れないのでジャッキがつけれるところのカウルを外します。大体はバイク下のフレームあたりが丁度良いと思います。
ジャッキを使うときは必ず平坦なところで行わないと少しのバランスを崩しただけで倒れたり外れたりしますので注意しましょう。
完全に上げてしまうとホイールのアクスルシャフトを止めているボルトが空回りして回せなくなるので少しつけたままで緩めて、そのあとに完全に上げてホイールをはずしていきます。ホイールは重いのですが持ち上げながらシャフトを抜くと抜きやすいです。足をタイヤの下に食い込ませて、持ち上げるようにすると力があまりいらないかもしれません。
次にフロントフォークを止めているところを緩めていきます。相当硬く締まっているのでメガネレンチしかない人は何かで延長とかすると回しやすいと思います。
自分はスピンナーハンドルを買って外しました。一本持っていると何か硬く締まっているボルトなど簡単に回しやすく、作業の効率も段違いでかわります。
一番右が外した状態。この時にバランスが崩れたらカウルが割れてしまうのでジャッキの位置と平坦な場所に設置は大事です。
取り外したフォークはこんな感じでした。片方が結構もれていまして、そのフォークオイルにほこりや砂がついて黒くなってます。放置していると砂とかでインナーチューブが傷ついてしまってストロークしている時にダストシールなどを傷つけてしまい劣化が早くなってしまうことがあるのでできれば早めにオーバーホールすることをお勧めします。
ボルトがついていたところは片方は溝が切ってあるのでちょっとそっとじゃフォークが抜けないようになっているのは外して初めて知りました。
三方クランプは必須です
家に持ち帰りフォークを分解します。インナーチューブの上の部分に蓋のように止まっているものを外します。こちらは中のスプリングで中から押されていて飛び出ないようにクリップで止まっています。
写真に写っている三方クランプをインナーチューブに傷つけないように何かを巻きながら(自分は滑り止めマット)、上から押してもらいスプリングを縮めてから止まっているクリップを外します。
先の細いもので引っ掛けて取れると思います。結構硬いので勢い余って傷つけないように気を付けること。マイナスドライバーで自分は引っ掛けましたが、慣れてないのと傷つけたら、と思い時間がかかりました。
アウターチューブの底にボルトがあるのですが、外す前に緩めてもよいかもしれません。
インナーチューブの中を見るとレンチがはまるの所が見えると思います。はめておけば底のボルトが空回りしないと思います。
インナーチューブ内は確か14ミリのヘキサゴンレンチでした。ちょっと長めの方が届くと思います。
人によってはインパクトレンチで力業で開ける人もいますが、工具ある人は蓋を開けてからレンチを使って中のパーツが回らないように抑えてから、アウターチューブのボルトを回すと外せます。
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取り外すとこのようにスプリングと蓋が取れるので外しておきます。逆さにするとフォークオイルが流れてきますので、袋なりペットボトルなり捨てれるようなものを用意しておくことを忘れずに。
何年も変えていなかったので真っ黒でドロドロになっていました。抜いたらインナーチューブを外せるようにアウターチューブの底のボルトをとります。結構オイルでベタベタになってしまうので、下にビニールか段ボールとか引いておくとかすると回りを汚さないでよいと思います。前もって用意を。
ダストシールをとるときは慎重に
すべてバラしたらアウターチューブについているオイルシールとダストシールをとります。マイナスドライバーで簡単に外れるので取っておきます。ダストシールの後に止めてある金具がありますので取ってからオイルシールを外します。この時ドライバーなどでインナーチューブを傷つけないようにしてくださいね。
全部取れたらきれいにオイルを落とします。自分は中性洗剤で100均で買った長いブラシでインナーチューブ、アウターチューブともに他スプリングなど全部洗いました。水が残っていると錆の原因にもなるのでタオルやペーパーウエスで完全に拭っておきます。
そうしたら組付けです。逆の手順で組付けていきます。
スプリングはまだまだ規定内だったのでそのまま使います。使用限度は240mmだったかと。
オイルシールを入れる時は、インナーチューブにサランラップをかけて、シールにフォークオイルを塗って滑りをよくすると傷つきにくくなるので、そのようにしてはめていきます。
フォークオイルは純正が10番で、インナーチューブを組付け、オイルシールなどを専用工具またはビニール管で打ち込み、オイルを入れインナーチューブをゆっくり上下させエア抜きを行います。
規定量は86ccです。
上下に動かしていくと空気が抜けていくのが見えるので何回もします。
抜けていくと急に重くなってきますので、そうしたら大丈夫です。
人によっては一日置く人もいるみたいですが自分は重くなってから何回か動かして終了です。
フォークオイルはお好みで
エア抜きが終了したらオイルレベルの測定です。インナーチューブを一番下まで下げて、油面からインナーチューブトップまで78mm。専用の工具がない人は定規などうまく使ってやる人も。
油面が間違えなければフォークスプリングをインナーチューブに入れます。スプリングの向きに注意が必要です。
スプリングの巻の狭い方が下側になります。抜き取る際に方向を覚えておくと良いです。
補足ですが、オイルの位置が高いとサスが硬くなります。少ないと沈み込みが深くなって底つきする可能性が出てきます。
オイルの粘度によっても硬さが変わってくるので好みで変えてみてもよいかもしれません。10番より15番の方が硬くなります。
スプリング入れたら蓋をしてクリップで抜けないように止めます。これで完成です。
あとは車体に規定トルクで組付けて完成です。
こちらが使った工具の一覧です。参考にしていただければと思います。
使用工具たち
- ドライバー
- トルクレンチ
- スピンナーハンドル
- トルクスレンチ t-50
- 六角レンチ
- ソケット
- ヘキサゴンレンチ 14mm
- ジャッキ
- オイル油面ゲージ
- 三方クランプ
- オイルシールプッシャー (確か30mm)
- フォークオイル
- 軍手
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